イザベラ・バードはなぜ平取を目指したのか
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イザベラ・バードと日本の旅はなぜ誤解されてきたのか

今から142年前、日本に7カ月滞在した英国人女性が最初に目指したのは平取でした。イザベラ・バード研究の第一人者が、日本の旅と旅行記の真実を解き明かす中で北海道の旅と平取訪問を位置づける短期集中連載です。1回目は誤解の原点と6期にわたった旅の軌跡についてです。

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イザベラ・バードの日本の旅と旅行記の真実

イザベラ・バードが北海道から東京へ戻った後、関西にも旅をしている事実はあまり知られていません。そして、「日本奥地紀行」として定着したタイトルの本当の意味、原著の副題にある“interior”とは? イザベラ・バード研究の第一人者が、日本の旅と旅行記の真実を解き明かします。

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イザベラ・バードの北海道の旅―その行程・ルートと目的・関心

総日数101日に及んだイザベラ・バードの北海道への旅。そこには3つの目的がありました。アイヌ・函館・キリスト教・蝦夷(北海道)の自然や風景やそこに暮らす人々等、いくつものキーワードに彩られた、稀代の旅行家の北海道の旅の真実を『完訳 日本奥地紀行』の訳注者が解き明かしていきます。

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イザベラ・バードの平取滞在と調査―成果の意義とそれを知るために

イザベラ・バードが実り多い平取での調査を成し得たのは周囲の周到な準備と支え、従者兼通訳伊藤の働きがあってのものでした。長老からの聞き取りや人々の行動観察など、バードが日本の旅とりわけ最初の旅のクライマックスと位置づけた平取での3泊4日を『完訳 日本奥地紀行』の訳注者が解き明かします。

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イザベラ・バードの平取調査の意義を未来に

本論ではこれまでの連載を踏まえ、バードの142年前の平取調査とその記録の意義を今と未来に生かしていく途について、ペンリウクのチセに光を当てるところから始め、北海道の旅とその記録がもつ意義へと敷衍します。本連載によって彼女の北海道の旅とその記録の真実を知った読者による新たな理解が定着し関心が高まっていってほしいとの思いや、彼女同様、真実を重視する姿勢、信念の旅行家イザベラ・バードへの愛が伝わってきます。